GENSE

COMPANY

会社概要

GENSE(ゲンセ)は1856年創業のスウェーデン王室御用達の老舗カトラリーメーカーです。 創業者Gustav Eriksson(グスタフ エリクソン)がNySilverfabrik(銀メッキ工場)をスウェーデンのEskilstuna(エスキルストゥーナ)ではじめたことから、それらの頭文字をとってGENSEと名づけられました。 スウェーデンで現存する最も古い株式会社です。毎年12月10日ストックホルムで行われる名誉あるノーベル賞晩餐会にカトラリーを納めていることでも知られています。

王室御用達メーカーにはロイヤルコートから証明書が発行されます。この証明を受けた会社は王室御用達としてふさわしいか定期的に審査されます。ロイヤルコートの証明書は信頼ある品質の証なのです。

トラディショナルなデザインからモダンなデザインと幅広いシリーズを持ち、著名なデザイナーを起用したゲンセのカトラリーは今も昔も食卓に彩りを添え、人々を魅了し続けています。

カトラリーの歴史

今日では、約15億人の人がナイフ・フォーク・スプーンを使用し、約15億人の人が箸を使い、残りの人がナイフまたは手で食事をしています。1700年代のヨーロッパではテーブルの上にカトラリーが置かれてあるのではなく、自分のカトラリーを小さなバッグに入れて持ち運び、手とナイフで食事をすることが主流でした。スウェーデン語でカトラリーをBistick(ビスティック)といいますが、これは“Bisticka”(ビスティカ)という言葉に由来しcarry-with-you(持ち運ぶ)という意味を持ちます。

  • ナイフはカトラリーの中で最も古い歴史があります。右手でナイフを使い、左手で食べ物を口に運んでいました。カットできるように刃を広く作り、刺して食べるために、先を細くデザインされました。1669年ルイ14世はナイフが凶器として使われるのを恐れ、先のとがったナイフを禁止しました。そのため、テーブルナイフの先は丸い形になっていきました。
  • スプーンは昔、木か動物の骨から作られていました。1400年代にはシルバースプーンが結婚のギフトなどに使われるようになりました。また投資のひとつとされ、裕福な人ほど大きなスプーンを持ち、ベルトのところにぶらさげていました。
  • スウェーデンでは子供が誕生すると、両親がシルバーのカトラリーを毎年1本ずつ買い求め、成人して結婚する時にプレゼントする習慣がありました。慎ましいけれども、堅実な北欧の生活の知恵が伺えます。
  • フォークの歴史が一番浅く、1600年代にイタリアで産まれました。フルーツに砂糖をかけて食べるときに手がべたつくことから最初はデザート用フォークとして誕生しました。宗教画で罪人がステーキフォークで痛めつけられたことから“悪魔の道具”とも言われました。フォークが装飾され、貴金属で作られるようになり、人々はフォークを使い始め、繁栄の象徴とされるようになりました。
  • 1900年代に12種類のカトラリーが一人用のテーブルセットとしてテーブルの上に並べられるようになり、決まった料理に決まったカトラリーを使わなくてはいけなかったため、間違いなく順番どおり使うことが重視されていました。
  • ノーベルの晩餐会では何種類ものカトラリーを並べる代わりに8種類に省略され、その代わりにカトラリー置きが使用されました。

レーニエ大公とグレース・ケリー

モナコ公国のレーニエ大公とグレース・ケリーがスウェーデン、ストックホルムを訪問された際にスウェーデンで最も有名なNKデパートでゲンセのFOLKE DE LUXEをお買い求めになりました。この数々の賞をとったことのあるカトラリーに一目ぼれをし、これからの二人の食卓を飾るカトラリーとして新聞記事となりました。